高気密住宅についての私見
                                      
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朝、天気の良い日に 直射日光の入る部屋で ふとんをたたんでみてください。
そして 窓を少し開けてみてください。

小さな ほこり が勢いよく外へでていくはずです。但し風向きによっては外の空気が入ってくる時もあります。

もし 窓を締め切っていたら この ほこり は、どうなるでしょう。

部屋に溜まりっぱなしで 人が動くごとに この ほこりが舞上がり 我々はその汚れた空気を常に
吸っている状態になります。

考えてもみてください。 
たとえば 部屋に一緒にいる人の誰かが オナラ をしたとします。

その オナラ の臭いが 長い時間ずっと部屋にたてこもっていたとしたら 不快ではありませんか?
健康にも決してよいはずはありません。

そもそも 部屋の空気は 1時間に数回の割合で 入れ代わることにより 我々は きれいな空気を
吸うことが出来るのです。

空気の入れ代わりをする個所は ほとんどが部屋の開口部 すなわち 窓 や出入り口の 戸 等です。

その 窓 や 戸 を 高気密にして 空気の流通を 妨げているのが 高気密住宅です。

高気密住宅では 空気を流通させるため 吸気口 と 排気口を用いる方法や 換気扇を使用する方法等が
ありますが これらによる方法では 部屋の ごく一部の空気の流れしか 得ることができません。

本来の換気は 壁 床 天井 そして開口部等すべてが 一体となって 部屋全体 家全体が 呼吸をする
ようでなければなりません。

その意味で 部屋の開口部の役割は 非常にウエートが高いものです。

吸気口 排気口等による排気では 人が動くことによって生ずる 目に見えない チリ や ホコリ  カビ菌は
取り除くことは できません。

これらのチリやホコリ カビ菌も 部屋の 壁 床 天井 そして開口部のすき間から自然に外にでるのです。

従って、換気の不十分な高気密住宅の中で 長い間生活していますと 喘息やアトピー性皮膚炎等の
障害がでてきます。

換気 と 部屋の冷暖房 の効率は 互いに矛盾します。 

ある程度の換気を期待して 冷暖房を効率よく使いたい。  

そのためには (難しいことですが) 暖房は 下から自然に温まる床暖房にする、 窓は高気密サッシ
ではなく 二重サッシにする、 どうしても高気密サッシにする場合は 部屋の 対角線上に小さな 窓
(ランマ等)を設け 時々換気する、 部屋は出来るだけ広い方が良いし、又 耐震壁に余裕があれば 
開口部は多い方がいいでしょう。

部屋の空気を 家中に循環させる方法もありますが これは空気清浄機を使用したとしても
目に見えない チリ や ホコリ カビ等の菌は 除去されず 部屋の一箇所の空気の汚れが
家全体に広がるおそれがあります。

長くなりましたが 皆さんは いかがお考えでしょうか?  ちなみに 我が家は 高断熱粗気密住宅です。 
  
  失礼・・・        

 
  
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